「仕事をやめたいとおもっているけど、自分が本当に辞めるべきかわからない」
今あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
他の人がどのような基準で退職を検討しているのか、気になりますよね。
実際のところ辞める理由は数多く存在しますが、その理由には似たような傾向がありました。
あなたの抱えている悩みもその一つかもしれません。
そこで、この記事では、「仕事を辞めるべき11個の基準」をまとめてみました。
もし、今あなたが抱えている悩みと多く当てはまるのであれば、退職を検討してみてもいいかもしれません。
仕事を辞めるべき「11の基準」
さっそく、仕事を辞めるかどうか迷っているあなたに、「仕事を辞めるべき11個の基準」を紹介します。
いくつか当てはまるようでしたら、退職を検討してみてもいいかもしれません。
1. 人間関係に悩まされている
仕事をしていくうえで、人間関係の悩みは切っても切り離せない問題です。
人間関係が原因で「会社に居場所がない」「会社に行きたくない」と感じてしまうようなら会社を辞めるべきでしょう。
また人間関係がそもそも構築しにくい会社も少なからずあるものです。こういった場合は今の会社に留まるよりも、新しい職場で1から人間関係を作る方が良いでしょう。
2. 給料が安い・残業代が出ない
以下のようなお金に関することで悩んでいる方もいるかと思います。
- 仕事量に対して明らかに給料が見合っていない
- 残業代が一切支払われていない
上記のような場合は俗に言うブラック企業の可能性があり、転職を考えてみてもいいかもしれません。
3. 仕事内容が面白くない
仕事を始めてみて、思っていた内容と違うから面白くないと感じている人もいるのではないでしょうか。
今やっている仕事が、あなたの将来やりたいことに繋がっていないなら転職を考えてみるべきでしょう。
より早くあなたのやりたいことに繋がるための転職なら、むしろポジティブな結果になる可能性が高いです
4. 会社に将来性がない
「財務状況が悪い」「売上が急激に低迷している」ように会社の将来性に不安を感じている人もいるはずです。
日経ビジネスによると、新しい会社の85%が5年以内に倒産している時代ですので、早めに見切りをつけることも大切です。今の状況を見つめ直し転職するか残るか、再度考えてみてください。
5. 評価されていない
「仕事量に見合った評価がされていない」ように感じていて、会社の評価に対して疑問を持っている人もいるはずです。
評価は給与に直結するものなので、曖昧なものではなくきちんと整えてほしいところですよね。
会社の人と相談しつつ、状況が変わらないようであれば退職を検討した方が良いでしょう。
6. 社風が合わない
「会社のノリが体育会系でついていけない」「風通しが悪く、意見が通らない」のように社風が合わないこともあると思います。
社風は会社にいる人全員で作られるものなので、自分一人の力だけでは変えられません。
「会社に居づらい」「会社に行きたくない」と強く感じているなら、自分に合う新天地を探す方が良いでしょう。
7. 労働時間が長い・休みがない
長時間の労働や休日出勤に不満を感じている人は多いようです。
明らかに終わらない仕事量を与えられたり、過剰な残業や休日出勤を余儀なくされているような状況ならすぐに退職した方が良いでしょう。
責任感の強い人ほど夜遅くまで残ったり、休日を使って仕事をしようとします。
しかし、うつ病のような精神疾患を患ってしまう可能性が高くなるので、無理はしないようにしてください
8. パワハラ・セクハラを受けている
パワハラやセクハラにより、心身共に傷ついている人もいるようです。
ストレスを蓄積して行くだけなので、パワハラやセクハラを耐え続ける必要はありません。すぐにでも現在の環境を変えるべきです。
このような場合は自身のことを最優先に考えてください
9. 危険な状況での作業などがある
- 資格が必要な作業を、資格を持っていない人が行っている
- 業務中や通勤途中で怪我した場合の労働災害が認められていない
上記のように、社員を危険な状況下で働かしているようなブラック企業も多いようです。
自分の命を最優先に考え、早急に現在の環境を変えてください
10. 仕事が原因で体調不良が生じている
仕事が原因となり体調に悪影響を及ぼしていると実感している方もいるのではないでしょうか。
「長時間の労働」「過剰な仕事量」「パワハラやセクハラ」など、心身に悪影響を及ぼす原因は様々です。もし会社のことを考えると胸が苦しくなるような状況なら、職場を変えた方が良いでしょう。
11. キャリアアップしたい
「自分の会社を持ちたい」「今やっている仕事ではこれ以上成長できない」と感じ、自分のキャリアアップに不安を抱えている人もいると思います。
このような人の場合は、新しい環境で自分の力を試してみる価値は大きいかもしれません。早いうちに挑戦し、次のステップに進むと良いでしょう。
またキャリアアップは、退職の理由として前向きなものとして捉えられることが多く、比較的スムーズに退職できる可能性が高いので覚えておきましょう。
退職を決断するうえで必要な「4つのSTEP」
11個の基準のうち、あなたに当てはまるものはいくつありましたでしょうか? 思い返してみると辞めるべき基準に当てはまる人は意外と多かったのではないでしょうか。
この章では、あなたが退職を決断するために行うべきことを4つのSTEPで紹介していきます。本当にあなたが退職するべきか判断してみましょう。
STEP1 辞めたい理由を洗い出す
まずは些細なことでもいいので、あなたが「辞めたい」と感じた理由をすべて書き出してください
そんなことで辞めたいと思っていたら、きりがないと思うようなことでも構いません。
ここで重要なのは、辞めたいと思える要素を全て洗い出してしまうことです。
まじめな人ほど、辞めたいと思うことは甘えだと感じ、無意識に自分を縛ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、なぜやめたいと思っているのか、その原因となっているものを突き止めない限り、続けるための解決策が明確にならないままになってしまいます。
どんなに些細なことでも構いません。今あなたの抱えているネガティブな要素をすべて書き出しましょう。
STEP2 優先順位付けをし、辞める理由を明確にする
ネガティブな要素をすべて書き出し終えたら、書き出したものに優先順位をつけてください。
イメージが少しつきずらいかもしれませんが、「これだけは許せない・妥協できない」「簡単には解決できそうにない」というように重要度が高いものを見極めていきます。
STEP3 時間が解決してくれるのか考える
次にその重要度が高いものは時間が解決してくれるかどうかを見ていきます。例えば周りの人間関係がうまくいかないといった場合、上司が異動する可能性があるかなどを考えてみます。部署異動や転勤などが考えられるのであれば、時間が解決してくれるかもしれません。しかし、部署異動など職場環境が変わらなそうなのであれば、時間が経過しても状況は変わらないでしょう。
上記は一つの例にすぎませんが、上記の例のようにあなたの抱えている原因を時間が解決してくれるか考えてみてください。
STEP4 時間で解決出来ない問題が多い場合
辞めたいと思う理由をすべて洗い出し、優先度の高いものから時間が解決できるものなのかどうか考えてきました。
時間でどうにかなる問題だけなのであれば、もう少し今の職場で頑張ってみるのも良いかと思います。
しかし、時間では解決できなかったり、個人の力ではどうにもならない問題を多く抱えているなら、この機会に退職を考えてみてもいいかもしれません。
辞めるか迷うなら、今できることをしてみる
いざ退職を決断するとなると、迷いが出てくる人もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、辞めるかどうか迷ってしまった時にやるべきことを紹介したいと思います。
有給休暇を使って考える
有給休暇が取れるなら、有給休暇を使いしっかりと考える時間を作り、心身共に休憩させるのもいいかもしれません。
私自身も経験がありますが仕事で精神が疲れ切ってしまうと、普段よりも判断能力は大幅に落ちてしまうものです。
ぜひこの機会に今の仕事についてゆっくり考え直してみましょう。
結果的に辞めたいという意思が変わらないなら、退職を検討してみてください。
友人に相談して客観的な意見を聞く
会社を辞めたいと感じている場合、第三者に相談して客観的な意見を貰うのもいいかもしれません。
どうしても自分だけで考えると、ネガティブな内容に感じてしまいがちになってしまいます
転職経験があるような知人からの意見を織り交ぜながら、考えてみるのがおすすめです。
退職を決めた際の正しい退職手順
退職を決めたものの、退職の流れが分からない方も多いのではないでしょう。
そんな方は、この章で退職の手順を学びましょう。
円満退職を目指す
退職をするなら円満退職を目指すことがおすすめです。
円満退職をすべき理由は、転職先に悪評を流されるリスクを回避するためです。
ごくまれに中途採用を慎重に行っている企業では、退職した会社に当時の勤務態度などを聞く場合があります。この際、辞め方次第では悪評を流されてしまう可能性があります。
退職する際は、なるべく波風立てずに円満退社することを心がけましょう。
円満退職の方法
円満退職の方法は、5つのことを意識してください
1.適切な時期に退職を切り出す
退職を切り出すタイミングは、繁忙期を避けた退職希望日の一か月以上前が適切です。
上司の時間がしっかりとれるタイミングで退職の意思を伝えることで、話をする時間を作ってくれる可能性が高くなるでしょう
2.辞める意思を貫く
辞める意思を強く持ったなら、その意思を貫くことが大切です。
あなたが退職を切り出すことで、上司からの引き留めに合うかもしれません。
しかし、なぜやめたいと思ったのかを思い出し、退職の意思をしっかり伝えましょう。
3.辞める理由は前向きなものにする
退職する理由は、相手にいい印象を与えるためにも前向きなものであることがいいでしょう。
”会社への不満”が退職理由の場合、改善するという理由で引き留められる可能性が高くなります。ですが、”キャリアアップ”などを退職理由にした場合、会社としては引き止める事が出来なくなりスムーズに退職が進められる可能性が高いです。
4.退職日が決定したら退職届もしくは退職願を提出する
退職日が決定した後に、退職願・退職届を提出しましょう。
会社によって、退職願・退職届けの提出方法は異なるので、会社の就業規約に沿って提出をしてください。
5.引継ぎと挨拶を丁寧に行う
退職届けを提出したら、退職日まで会社に誠意を見せることが大切です。
なぜなら、会社への配慮を怠らないことで、会社に残る人たちに良い印象が残りやすいからです。
先ほども言ったように、退職時に波風が立たないように心がけるようにしましょう。
無断退職した際のデメリット
無断退職を行った場合、2つのデメリットが生じます。
以下のデメリットをしっかり頭の中に踏まえ、無断退職はしないようにしましょう。
無断欠勤が2週間以上続いた場合は懲戒解雇される
2週間以上欠勤が続いた場合、企業側はその社員を懲戒解雇することができます。
懲戒解雇は、自己都合や会社都合の退職とは違い、退職金がもらえないなどその影響は大きいです。
離職票にも懲戒解雇は重責解雇として経歴に傷がついてしまいます。結果的に転職活動にも悪影響を及ぼしてしまうため、注意しましょう。
第三者に迷惑が掛かる可能性がある
無断で欠勤することで、上司が心配することは明白でしょう。
さらに、本人にも連絡がつかないとなると身近な人に安否を確認するしかありません。
仕事とは関係のない人を巻き込まないように周りへの配慮を忘れないように心がけてください
退職時に起こりうる問題とその対処法
ここまでで、退職の手順を理解していただけたと思います。
しかし、退職する際に退職を拒否されるといった問題が発生する場合があります。
そこで、この章では実際に起こりうる問題とその対処法について紹介したいと思います。
1. 退職を拒否される
退職の意思を示して2週間後に退職出来ると民法で定められていますが、何かと理由をつけて認められない場合があります。
以下のような方法で、退職の意思表示をしましょう
- 上司や人事にメールを送る
- 退職届を「内容証明郵便」で送る
上記の方法を取ると退職の意思を示したことが証拠として残ります。これらを用いて法律をチラつかせたり、弁護士に相談すると退職できる可能性が格段に上がるでしょう。
退職代行サービスの利用も手段の一つ
上記のような会社とのトラブルを回避するために、自分に代わって退職の意思を伝えてくれる「退職代行サービス」も存在しています。会社とのやり取りを極力減らしたい人は退職代行サービスの利用を検討してみてください。
「退職代行サービス」については以下の記事で紹介しています。気になった方はぜひ読んでみてください。
2. 辞めるなら損害賠償を請求すると言われる
「辞めるなら損害賠償を請求する」と言われる場合もあります。
ですが、そもそも自己都合による退職に対して、違約金や損害賠償を求める契約は法律上禁止されています。
またこのケースはごく稀で退職されると会社が倒産してしまうレベルの人材でない限り、特に心配する必要はありません。
3. 会社に返済していない借金がある
会社に借金をしている場合、「借金を返済するまでは辞めさせない」と言われることもあります。
しかし、労働基準法上、借金返済を理由に退職拒否するということは認められていません。
借金返済自体は退職後でも可能なので、上司と交渉しましょう。
まとめ
この記事を読むことで、あなたが会社を辞めるべきか明確になったのではないでしょうか。
会社を辞めることは悪いイメージで捉えられることがあるかもしれません。ですが、”あなた自身がどう思っているのか”を大切にすべきです。
これを機に、自分自身がしっかり納得できる最善の方法を見つけてください。